料理のコツ

和食をおいしく仕上げるための基本技術と知識をご紹介します

和食の基本コツ

BASIC JAPANESE COOKING TIPS

1

だしのとり方

和食の味の基本はだしにあります。昆布と鰹節を使ったいちばんだしは、透き通った美しい色と深い旨味が特徴です。水1リットルに対して昆布10gを入れ、水から弱火でゆっくり加熱します。沸騰直前に昆布を取り出し、鰹節を加えて一煮立ちさせたらこします。このだしを冷蔵保存して、みそ汁や煮物に活用しましょう。

2

調味料の合わせ方「さしすせそ」

日本料理の調味料は入れる順番が大切です。「さしすせそ」とは、砂糖(さ)・塩(し)・酢(す)・醤油(せ)・味噌(そ)の順番の覚え方です。砂糖は食材に浸透しにくいため最初に入れ、香りが飛びやすい醤油と味噌は最後に加えるのが基本です。この順番を守ることで、食材に均一に味が染みわたります。

3

野菜の切り方と下処理

食材を均一な大きさに切ることで、火の通りが均一になります。大根や人参は繊維に沿って切ると食感がよく残り、繊維を断つように切ると火が通りやすくなります。また、なすやごぼうなどのアクが出やすい野菜は水にさらすと色よく仕上がります。根菜は水から、葉もの野菜はお湯から茹でるのが基本です。

4

火加減の基本

和食では火加減が仕上がりを大きく左右します。強火は素早く炒めるときや、湯を沸かすときに使います。中火は一般的な炒め物や煮物に、弱火はゆっくりと煮込む煮物やだしをとるときに適しています。「落し蓋」を使うと煮汁が全体に回り、少ない煮汁でも均一に味が染みます。

5

食材の保存と鮮度の見極め

食材の鮮度を保つことが、おいしい料理への第一歩です。魚は購入後すぐにラップで包み直して冷蔵保存します。野菜は種類によって保存方法が異なります。根菜類は常温の風通しのよい場所で、葉もの野菜は濡れた新聞紙に包んで立てて保存すると長持ちします。冷凍保存を上手に活用することも大切です。

食材の下準備

基本の調味料一覧

和食で使う基本の調味料をそろえておくと、さまざまなレシピに対応できます。

調味料用途と特徴
醤油和食の基本。薄口・濃口・たまりなど種類がある
みりん甘みとつや出し。料理に使う本みりんを選ぶ
酒(料理酒)臭み消し・風味付け。純米酒が風味よく仕上がる
味噌汁物・煮物・漬け物に。白・赤・合わせなど種類多数
だし(顆粒)手軽に使えるかつおだし・昆布だし
ごま油炒め物の仕上げや風味付けに少量使う

🍳 包丁の扱いについて

定期的に包丁を研ぐことで切れ味を保ち、安全に調理できます。砥石を使った研ぎ方は最初は難しく感じますが、慣れると食材がきれいに切れるようになります。毎日使う包丁は月に1〜2回程度研ぐことをおすすめします。また、用途に合わせて出刃包丁・薄刃包丁・ペティナイフなどを使い分けると便利です。

🌡️ シニアの方への調理アドバイス

長時間立ったままの調理が負担になる場合は、椅子に座って行える調理法も積極的に取り入れましょう。電子レンジや炊飯器を活用した調理は、火を使わないため安全で体への負担も少なくなります。食材は大きめに切ることで、箸でつかみやすくなります。また、重い鍋の代わりに軽量の調理器具を使うと負担が軽減されます。